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【旅の景】824列車をたどる旅(その3):浜田→米子

アシヲヂ / ashiwodi

824列車をたどる旅(その3):浜田→米子 晴れやかな日本海。穏やかな丘陵地帯を進むキハ120。広々とした田園地帯と宍道湖・中海の風景。島根県

今回は824列車をたどる旅というものを行いたいと思います。
その3は、浜田から米子まで。穏やかな山陰地方の風景の中を淡々と飛ばして走るキハ120。特急や快速に道を譲りながらも、各駅に停まりその土地い土地の姿を見られるのはよいものです。そして広い窓から眺める日本海の美しさは格別。
出雲市駅はこの度のほぼ中間地点。乗り換え時間が1時間弱あり、ちょうどいい休憩となりました。
出雲市から米子までは電車。単線と複線が入り混じる区間となり、行きかう列車も多くなります。松江の手前では広々とした宍道湖、過ぎてからは中海と、この地方特有の風景が続きます。

824列車は1972/10/02~1984/01/31の間に運行されていた当時の日本最長距離普通列車で、鉄道趣味誌にもよく乗車ルポが掲載される伝説的な列車でした。当時中高生だった鉄ヲタの私は、この列車に乗りたい乗りたいと思っていましたがかなわず、1984年2月改正において出雲市で分割され最長距離のタイトルを下ろしました。
数年前のある時、ネット上のトピックで「最長距離普通列車」の話題を読み、「そういえば私の中高生のころの最長距離普通列車と言えば、824列車だったなぁ。」と思っていたところ、あることを思いつきました。「824列車のスジって、今のダイヤでもたどれる?」と。そしてすぐに時刻表をめくってみたところ、たどれることが分かりました。もちろん全区間通しの列車ではありません。主要駅間を結ぶ短距離列車を乗り継いでいくことにはなりますが、当時の824列車のスジと前後して最大39分の差をもってつながっていることを確認したのでした。ただし残念なことに、門司~下関間だけは列車の設定がなく、たどることはできませんでした。(2020年3月改正ダイヤ)このことから、乗れずじまいだったあの824列車を現在のスジを現在にたどって乗ってみようと思い、今回実行に移したという経緯です。