- 豪雨災害による長期運休の後BRTバスとして復旧。専用道と長いトンネルで峠越え区間を一気にワープ。2023年9月見学福岡県
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【旅の景】2023年9月見学
2017年7月、九州北部は線状降水帯の発生により豪雨となりました。特に福岡県朝倉市東部、東峰村、添田町、大分県日田市西部に大きな被害が発生。同地域を南北に縦断するJR九州日田彦山線も各所で被災し、添田~夜明間にて長期運休となりました。その後JR九州と沿線自治体は協議の末、一部区間の線路用地を専用道としたBRTシステムとして転換することに合意。バス輸送という形ではありますが鉄道のネットワークとして復旧することとなり、2023/08/28に復旧開業となりました。因みに日田彦山線の終点駅は久大本線と接続する夜明駅ですが、BRTは全て日田駅まで乗り入れることとなりました。これは運休前の日田彦山線列車が全て日田駅まで乗り入れていたため、復旧後も利便性を低下させないための措置であると思われます。ちなみにBRTひこぼしラインの事業主体はJR九州ですが、バスの運行はJR九州バス、さらに一部は日田バスに委託されます。
見学日は開業から11日後の平日でしたが、乗車便は満席でなかなかの盛況ぶりでした。しかしまだ開業間もない期間でもあり、車内で聞こえてくる会話等からもお試し乗車の利用客が大半であると思われます。今回は日田行きバスの乗車でしたが、すれ違う添田行バスの車内は比較的すいているように見受けられました。混雑を避けて乗るなら、添田行バスの方がいいかもしれません。さて今回は開業間もないBRTひこぼしラインの様子を見学しましたが、この開業特需の期間が落ち着いた頃からが今後を占う正念場になると思われます。元々利用者数が少ない区間をBRTに転換したので、さらに多くの利用客を期待できる状況にはないと思います。事実JR九州でも休止前の利用水準が目標とのことです。私も数ヶ月後、半年後、1年後と、何度か乗りに行って、実際の利用状況を観察してみたいと思っているところです。
※関連動画
・【旅の景】忘年イベントに行ってきました。消えゆく日田彦山線の駅を巡る旅(その2)
https://youtu.be/KGMm-W3V3lY
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