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【旅の景】香椎線の旅 JR九州 香椎線 西戸崎~香椎~宇美 2023年11月見学

アシヲヂ / ashiwodi

レジャー観光の顔と都市近郊生活の顔の二つの性格を持つ路線 香椎線の営業キロの謎もあるよ福岡県

【旅の景】2023年11月見学
香椎線はそもそもは福岡市東部の粕屋郡から産出される石炭を港湾まで輸送するための路線として、1904/01/01に西戸崎~須恵間にて開業し1905/12/29に宇美駅まで延伸全通しました。開業時は博多湾鉄道という私鉄による運営でしたが、戦時中の陸上交通事業統制政策により1942/09/19に西日本鉄道糟屋線となりました。その後1944/05/01に、沿線に海軍炭鉱があることから、旧勝田線とともに戦時買収で国有化され香椎線となりました。戦後は国鉄に、民営化後はJR九州に引き継がれ、現在の形となりました。歴史的には、開業当初は運炭路線、戦後はローカル線、現在は都市近郊路線という系譜を持つ路線です。
特に近年は福岡都市圏の拡大とともに沿線に住宅が密集してきたことから、JR化後に積極策として駅の増設や列車本数の増加を行い、重要な都市路線としての成長を見せています。
香椎線の起点の西戸崎駅で構内に0Kポストがあります。そして終点宇美駅のキロ程は不明ですが、直前の石見堂踏切のキロ程が24K889Mであることから、おそらく25K程度だと思われます。しかし時刻表の営業キロは25.4kmであり、実線路の延長と合致していません。マップ上で線路をたどって距離を計測してみましたが、やはり25K程度という結果となっています。どうも西戸崎~雁ノ巣間の営業キロが実キロより0.4km長い様なのですが、なにかの歴史的経緯によるものなど、もし詳細をご存知の方がいらっしゃればご教示いただきたく思います。
香椎線は短距離の路線ながら当チャンネルのコンテンツだらけの路線です。行き止まりの景として西戸崎駅・宇美駅、立体交差の景として和白2ヶ所、土井、長者原、分岐の景として香椎駅分岐、信号場として中道信号場、遺構の景として各箇所での廃線跡や炭鉱引き込み線跡など、バラエティに富んだ見どころを有しています。